小さな博物館ビジネスの可能性?!

ユニビジ

観光地によくある、
 小さな博物館のビジネス
について、知りたい。

こんなテーマに関する記事です。


この記事の内容

観光地によくあるような、小規模な博物館のビジネス事例を紹介しています。

ユニビジ

 観光地に行くと、よく、
 〇〇博物館(ミュージアム)
といった小さな施設を見かけることがあります。

もちろん、公的な施設もありますが、ここで取り上げるのは、
 比較的、小規模なサイズ

 ビジネスライク
の博物館(ミュージアム)を想定しています。

観光地で、博物館の事業を立ち上げられた方として、有名なのは、
 ブリキのおもちゃ博物館(横浜)
で有名な、
 北原 照久さん
がいらっしゃいます。

1986年4月に、横浜山手に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館されています。

北原さんの本を読むと、
 ブリキのおもちゃのコレクションを展示する場所
として、
 横浜の洋館のオーナーさんに、何回も通って、開館にこぎつけたお話し
が載っています。

その後、なんでも鑑定団の影響もあり、各地に、おもちゃの博物館ができました。
もちろん、
 おもちゃ系の博物館以外
の博物館もあります。

下記に、各地の博物館の事例とあわせてビジネスヒントを考察していきましょう。

目次

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小さな博物館ビジネスの区分と注意点

ユニビジ

博物館の種類としては、大きくわけられます。
 ・公的な博物館
 ・大企業の文化的事業としての博物館
 ・個人の趣味の延長にあるような博物館
 ・スモールビジネスとしての博物館

「個人の趣味の延長にあるような博物館」と「スモールビジネスとしての博物館」は、その線引きが微妙な部分もあります。
ここでは、
 ビジネス色があるかないか
で区別していきましょう。

個人の趣味の延長にあるような博物館の場合、あまり、商売をする気のないような先もあります。

ちなみに、
Wikipediaに大手企業が運営している博物館のリストが記載されています。

下記に、スモールビジネスとしての博物館と運営していく上での注意点などについて、考察していきましょう。

小さな博物館ビジネスの注意点

小さな博物館の注意点としては、
 ・博物館のテーマ
 ・立地
 ・収益構造

があげられます。

博物館のテーマ

まず、最初に、なんといっても、
 どんな博物館をつくるのか?
といいうことです。

そのコンセプトをまとめるのが、最初のポイントになります。

なおかつ、
 興味をもってもらえるようなコンセプト
で、
 自身がやりたいこと
交わる領域の分野を探すことが必要なります。

自身がやりたいことだけを優先すると、単なる趣味の店になってしまいます。

ですので、客観的にみて、
 わざわざ足を運んでもらえるようなテーマ
の施設にできるかがポイントになります。

もちろん、万人に受ける必要はありませんが、ある程度のボリュームが見込めるようなテーマ設定が必要となります。

その際には、現在存在している小さな博物館も参考にすると良いでしょう。

立地

立地に関しては、
 観光地のような「非日常」の場所
が良いといえます。
観光に来ているような場合は、気分も高揚していますので、興味のありそうな場所はあれば、費用を払っても見聞きてくれる可能性が高くなります。
逆に、日常行くような場所の場合、例えば、日用品を買いに行くついでに、そういった施設を利用することはあまり期待できません。

ですので、立地は、非常に重要と言えます。

ちなみに、
 北原さんのミュージアムがショッピングセンター「セブンパークアリオ柏」にあったのですが、2年ほどで閉店しています。(2016年4月25日~2018年8月)
ショッピングセンター立地は、やはり、難しいのでしょう。

(参考サイト▼)

収益構造

運営スタイルとしては、
 入場料

 併設するショップでの売り上げ
となります。

入場料の設定は、館内の展示内容のクオリティーとの関連しますが、少なくも、
 ・定期的に展示物を入れ替える
 ・イベント的な催しを定期的に企画する

といった運営の工夫も必要になってきます。

また、その他、
 横浜のラーメン博物館
のような集客力のある施設の場合、
 時間貸しの駐車場
の売り上げの比重がかなり高くなります。

いずれにしても、どのような収益構造でのプランニングをしていくかを事前に設計していくことになります。

※収益が安定してきたら、多店舗展開するという方向性もあります。
 ただし、その場合も、立地条件などの要件を明確にしておく必要があります。

では、下記に、各地の事例をみていきましょう。

小さな博物館の事例

テディベアミュージアム

伊豆と那須にあります。

入場料は、
大人1,500円/中高生1,000円/小学生800円(小学生未満無料・75歳以上無料)
となっていますので、それなりの価格設定になります。
伊豆のテディベアミュージアムに行ったことがありますが、隣接するショップが、女性ですごい賑わいでした。

伊香保おもちゃと人形自動車博物館

群馬県伊香保にあります。
入場料は、
 大人:1,100円 中学生・高校生:880円 幼児(4歳から)・小学生:440円
となっています。
建築会社を経営していた横田館長が開設したミュージアムで、おもちゃの他、自動車の展示が充実しています。
マスコミでも取り上げられており、規模も大きいです。

スノードーム美術館


都内にはなります(三軒茶屋)。
ちっちゃなミュージアムです。
日本スノードーム協会が運営しており、美術館の入館料は、無料になっています。
もちろん、ショップが併設されています。

大内かっぱハウス&山口敏太郎の妖怪博物館

千葉県銚子市

かっぱの絵画、石像からこけしなどが展示されていて、かなりディープな感じのミュージアムです。
入館料は、無料です。
オカルトで有名な、山口敏太郎の妖怪博物館が併設されています。

海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館

滋賀県長浜市にあります。
フィギュアで有名な海洋堂が運営しているミュージアムです。
入館料は、
 大人(高校生以上)1,000円、小人(小中学生)500円
でプレゼント フィギュア付きです。

まとめ

ユニビジ

小さな博物館を運営することは、
 趣味を活かせるビジネス
でもあり、軌道に乗せることができれば、入場料収入が見込め、
 安定的なビジネスモデル
と言えます。
ただ、ある意味、建物、展示物含め、設備に対する投資が必要になります。
既に、そのコレクションはある場合は良いのですが、一から収集する場合は、
 長期的なプラン
で進めたほうが良い面もあります。

いずれにしても、文化的な要素もあるビジネスの側面もありますので、付加価値の高い事業を言えます。

以上、小さな博物館ビジネスの可能性についての説明でした。

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