ボランタリーチェーンについて、
ユニークな事例
があれば知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
ユニークなボランタリーチェーンの事例と、通常のネット仕入れの情報などについて記載しています。
チェーン展開の主な形態としては、
・レギュラーチェーン
・ボランタリーチェーン
・フランチャイズチェーン
があります。
レギュラーチェーンとは、
同一資本による店舗展開
のことです。
ひとつの会社が、多店舗展開するという、一般的な形態です。
ボランタリーチェーンとは、
独立した会社が、仕入れや販売戦略など、一部の機能を共同運営する
といった形態です。
例えば、地方の中小のスーパーが、共同で仕入れや商品開発するようなケースがあります。
参加する企業は、それぞれ独立しており、相互型、水平型の運営がなされています。
フランチャイズチェーンは、
加盟店は、本部の開発した商品、サービスや商号を使用してビジネスを展開する
といった形態です。
加盟店は、本部と取り交わす「フランチャイズ契約」のなかでの事業活動となります。
事業を展開する上では、それぞれのメリット、デメリットがありますが、スモールスタートする事業において、
仕入れなどの一部機能のみを効率的な形にしたい場合
や、
事業の独自性を保ちたい場合
は、
ボランタリーチェーン
をうまく活用することで、メリットがあると言えます。
ただ、ボランタリーチェーンに加盟する場合のコスト的な問題もありますので、利用するボリュームに応じて判断する必要があります。
また、仕入れだけであれば、業務用食材をネットで仕入れるという選択肢もあります。
下記に、ユニークなボランタリーチェーンの事例等について、記載します。
ボランタリーチェーンの事例
ハンバーガー向けの食材の仕入れ、プラス「ハンバーガーの作り方」の伝授
フレッシュネスバーガーの創業者の栗原幹雄氏の運営する、
フライドグリーントマト株式会社
で、ユニークな取り組みをされています。
内容的には、
飲食店向け食材のボランタリーチェーン「Buns & Patties」
という名称で、
オリジナルパティ(食肉)やバンズ(パン)、その他 Burger Shop 向け食材・包材の
共同仕入れ
をするボランタリーチェーンシステムです。
具体的には、
WEB 発注システム使用料(月 3,000 円)
でボランタリーチェーンに加盟でき、
ハンバーガー の作り方も無料で教えてくれる
という、かなり、良心的な内容となっています。
ハンバーガー店を開業(3~5 坪店舗等)するというケースで活用する場合もありますが、既に、飲食店をされておられる場合に、
メニュー追加や業態追加
あるいは、
ゴーストレストラン向けのメニュー
などいろいろな展開の方法があると言えます。
ニュースリリースはこちら(pdf) ▼
https://friedgreentomato.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/FGTNewsRelease_Fellow.pdf
【参考】その他の事例(食材の仕入れ)
テンポスバスターズの提携先
以前、中古厨房機器の販売の「テンポスバスターズ」が、共同仕入れを行っているということを聞いたことがありますが、詳細の情報は、無いようです。
ただ、テンポスバスターズの場合、飲食店運営に関するサポートを行っており、下記のような、
提携先の食材卸しの会社
の情報がサイト内に掲載されています。
飲食店オーナー必見!テンポスがおすすめする食材業者一覧
https://www.tenpos.com/foodmedia/service/1873/
肉の仕入れ先
泰平商事株式会社
株式会社土屋
谷本食品株式会社
有限会社旭屋肉店
魚の仕入れ先
株式会社フーディソン(魚ポチ)
有限会社魚秀
株式会社食一
Fish Market 38°
野菜の仕入れ先
株式会社ベジクル
株式会社吉川商店
野菜の丸平
川合商事株式会社
株式会社梅村屋
酒の仕入れ先
ジェノスグループ株式会社
株式会社小倉
株式会社ヤマロク
住田株式会社
総合食品の仕入れ先
株式会社ミクリード
株式会社久世
株式会社クロコ(リクエ)
ネットでの業務用食材の仕入れ
ボランタリーチェーンではありませんが、参考までに、
ネットでも、業務用食材の仕入れに対応しているサービス
をピックアップします。
ミクリード
利用している飲食店も、10,000店以上と、実績のあるサービスです。
アミカ
東海地方を中心に、実店舗で、業務用食品を扱っている会社のネットショップです。
インフォマート
BtoBの仕入れ先のマッチングサイトとして、有名なサービスです。
運営会社は、東証に上場しています。
Mマート
サイトには、問屋、輸入商社、加工品メーカー、生産業者さんが出店されており、いわゆる、
BtoBのマッチングサイト
となっています。
食彩ネット
6000アイテム以上商品を扱う業務用食材の販売サイトです。
まとめ
ボランタリーチェーンは、
共同仕入れ
による仕入れコストの軽減を見込める為、うまく活用すれば、価値があります。
ただ、現状は、ネット通販でも、業務用の食材等が購入できますので、ボランタリーチェーンの選定の際には、事業に関するノウハウの共有や、加盟している事業者との横のつながりができるかなど
プラスアルファの価値
があるかどうかも、重要な選定基準と言えます。