「古墳カード」って何?
こんなテーマに関する記事です。
古墳マニアと呼ばれる層があります。「古墳カード」は、そんな層に向けたユニークな商材です。
どんな分野にも、コレクターと呼ばれる人がいます。
その中でも、子供たちにも人気なのが、
カードのコレクション
です。
日本では、「遊戯王」などのカードゲームが有名ですが、海外でも、「マジック:ザ・ギャザリング」というカードゲームが有名で、希少なカードには、高額な値段がついています。
最近では、投資目的でレアなカードを購入する人もいます。
このカード人気を、地方の活性化に活かす方法がないのでしょうか。
すでに、ありました。
それは、
「古墳カード」
です。
群馬や、大阪の古墳が多い地方では、
「古墳カード」
を発行している地域があります。
地方の古墳カード
複数のエリアで、「古墳カード」が提供されています。
下記にその一部を紹介します。
群馬「古墳カード」
百舌鳥・古市古墳群の古墳カード
また、
大阪の藤井寺市、堺市、羽曳野市でも、百舌鳥・古市古墳群の
「MOZU-FURU CARD」
が発行されています。
カードコレクターと、古墳マニアには、興味深いカードです。
※既に、ヤフオクでも出品されていたりしますが、販売目的で収集するのは考えものですね。
地域に関連するテーマで、カードを発行すると、そのエリアへの集客につながる可能性もあります。
史跡に関するものや、最近ではアニメの聖地と呼ばれるエリアもありますので、そういったテーマでもおもしろいですね。
古墳について
古墳の数は、エリア的には、西日本、特に関西が多いイメージがありますが、実は、関東圏もその数はかなり多いです。
上位30位までは、下記状況となっています。
1位)兵庫県:18,707
最新全国古墳の数、多い順ランキング!(令和3年度調査) https://kofun.jp/diary/20160303
2位)鳥取県:13,505
3位)京都府:13,103
4位)千葉県:12,772
5位)岡山県:11,880
6位)広島県:11,334
7位)福岡県:10,759
8位)奈良県:9,663
9位)三重県:7,128
10位)岐阜県:5,218
11位)静岡県:3,837
12位)群馬県:3,504
13位)大阪府:3,428
14位)埼玉県:3,114
15位)愛知県:3,104
16位)長野県:2,808
17位)島根県:2,710
18位)香川県:2,252
19位)石川県:2,107
20位)茨城県:1,840
21位)和歌山県:1,666
22位)熊本県:1,375
23位)愛媛県:1,185
24位)栃木県:1,146
25位)神奈川県:1,117
26位)徳島県:1,077
27位)福島県:1,050
28位)大分県:905
29位)滋賀県:871
30位)宮崎県:834
参考 『平成28年度 周知の埋蔵文化財包蔵地数(古墳・横穴)』(文化庁調べ)
なぜ、関東圏に古墳がたくさんあるのか、不思議な感じもしますが、古代においては、日本の中心は関東圏にあって、その後、
鹿島(鹿島立ち)から、九州経由で関西方面に移った(東征)、
という説があります。
詳しくは、こちらの本が参考になります。
ご興味がある方はどうぞ。
高天原は関東にあった 日本神話と考古学を再考する
(参考)埴輪と土偶+土器&青銅器のガチャガチャ
話しは変わりますが、
埴輪と土偶+土器&青銅器
のがちゃがちゃがあります。
このリアリティー、本物です。
■埴輪と土偶+土器&青銅器
さいごに
百舌鳥・古市古墳群は、世界文化遺産に登録になっているので、関心が高まっています。
全国各地の古墳の中には、住宅地の近くや、ゴルフ場の中にあるものまでありますが、普段は、あまり意識しないことも多いでしょう。
古墳に関わるいろんなグッズがでることで、身近の古墳にも興味をもつ人が増える可能性もあり、いろんな商品が企画されることを切に願います。
また、そのことがきっかけで歴史に興味をもつちびっこも増えると良いですね。
ちなみに、古墳に使われる土は、どこから運ばれてきたのでしょうか?
一説には、
周辺の田畑を開墾した際の残土を盛ったもの
と言われています。
確かに、豪族がいたということは、それを裏付ける経済力が必要で、その原資が、農作物ということを考えると、合理的な説明がつきます。
近年でも、住宅地の開発の際の残土を、近くに公園に盛って小さな山のようにして、上に登れるようにしている場所もあります。
ちなみに、近所の公園の小さな山は、通称、「おっぱい山」と呼ばれています。
以上、「古墳カード」についての情報でした。