地方のミニシアターに関するビジネスについて知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
地方にあるミニシアターに関するビジネスと事例について紹介しています。
近年の映画館は、シネコンのような大規模なものが主流になっています。
地方の映画館は、どこも、厳しい状況にはありますが、地方にも、
ミニシアター
という小規模ですが、根強い人気の映画館があります。
「映画を撮るのは、男の夢だね」と言った人がいましたが、映画というのは、なにかロマンを感じます。
文化的な発信という言われ方もしますが、やはり、地元にひとつは映画館が欲しいものです。
また、学生の「初デートの場所」としても、必要と言えます。
ちなみに、古い小規模な映画館というと、イメージするのは、
「ニュー・シネマ・パラダイス」
です。
ご存じのように、幼い少年のトトと、映画技師のアルフレードとの交流を軸に物語が展開していくのですが、私の知り合いに、アルフレードとそっくりのおじさんがいます。もちろん、日本人です。
さて、ミニシアターですが、有名な施設としては、下記のような先があります。
各地のミニシアター
深谷シネマ(埼玉県深谷市)
地方の酒蔵を改修した映画館です。
座席数は57席です。
現在の場所での営業は、2010年からですので、10年ほどになります。
シネ・ウインド(新潟市)
1985年に開館。
座席数は64席です。
年会費3,000円の会員制度があります。
会員によって運営するという珍しいスタイルです。
開業の際は、
「会員数5000人を目標に、1口1万円の会費を呼び掛けた」(Wikipediaより)
とあります。
今でいうクラウドファンディング形式です。
名古屋シネマテーク(愛知県名古屋市)
1982年の開業です。
座席数は40席です。
映画監督の園子温氏も、この名古屋シネマテークに通い詰めたことがあるようです。
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残念ながら、2023年7月28日で閉館してしまいました。
伊勢進富座(三重県伊勢市)
昭和2年に芝居小屋として開業した由緒ある映画館です。
座席数は、本館が120席、別館が48席です。
映画評論家のおすぎさんは、毎年進富座を訪ねているとのことです。
ガーデンズシネマ(鹿児島県鹿児島市)
座席数は39席です。
デジタルシネマの上映設備を導入している映画館では日本最小です。
とあります。
ローカルなエリアに、ミニシアタービジネスは成り立つのか?!
いずれも個性的な映画館で、また、シネコンでは上映しないような映画でも、魅力的な映画も見ることができる貴重な存在です。
映画館があると文化的な意味合いからも、その地方が元気になるように感じます。
ただ、長期的に安定した運営をしていく為の経営面でのハードルは高そうです。
その商圏の人口や、その施設を利用する対象数のマーケットサイズの問題も影響します。
更に、ネットフィリックスなど、家で映画を見る機会が増えてきている状況もあります。
しなしながら、昨今は、
サブスクリプション
といった手法も一般化していますので、会員制のサブスクリプションで経営の安定を図るという方法もあります。
また、
映画館の雰囲気が好き
という人も多いので、家で楽しむ映画とは違った体験をする場所としての映画館の価値は、これからも変わらないといえるでしょう。
▼参考書籍
以上、「地方のミニシアター」についての情報でした。